本年も当Blogをよろしくお願いします。
新年そうそう風邪をこじらせ
4,5,6日と本調子ではありません・・・。
今日はこんなネタを見つけたので
なんでも
レアアースの使用量を節約するための設備投資を行う
メーカーなどに対する補助事業らしく
最大で1件当たり150億円補助するそうだとか。
ただ、これって経済産業省だけの納まる問題ではないはずなんですよね。
製造業は、新しい商品を開発するたびに製造ラインの改修・改善工事を
行わなければならないのですが、現状は大規模な改修・改築・増築が
出来ない事例が多々あるようです。
その足枷となっているのが、私たちに馴染み深い『建築基準法』。
法改正後、基準が厳格化(一律化?)され、
ある一定の基準を超える既存建物の増築・改築工事において
既存の建築物にも、現行法を適用しなければならないなりました。
工場というのは、『生産ライン』という言葉をよく聞くとおり、、
細長い建物の中に様々な工程が含まれており、
生産ラインの一部の上屋(建築物)を変えるだけでも、
法改正前の建築物(既存不適格建築物)であれば、手を加えなければならず、
莫大な費用がかかることとなるのです。
現に、12/27号の日経アーキテクチュア(建築雑誌)の
【建基法が成長を阻む】という特集の中で
パナソニック本社施設管材グループのグループ長の発言として
『ストックについては既存不適格の建物に関する増築が課題であり、
これをクリアしないと、工場は海外展開せざるを得ない』
また、日本経団連産業政策本部の方の発言として
『特に製造業からの要望が大きい。市場動向に合わせて工場の
ラインを変更したいにもかかわらず、機動的に対応できないという
声が上がっている』
と紹介しています。
ひとりの一級建築士が起こした事件を発端した、
建基法改正が、ここまで大きな問題になると国交省の役人は
予想できたのでしょうか?
マンションなどの住宅系においては
適判の存在も、ある意味で機能していると思います。
ですが、全ての用途の建築物について
一律に管理しようとしたことは間違いだったと認めるべき時期に
きているのではないでしょうか?
姉歯事件は一人の建築士の倫理観の欠如によって起こったものです。
倫理観を法でコントロールできるのでしょうか?
話はそれましたが、
縦割り行政の弊害が顕在化している現在、
行政に望むのは、省庁の垣根を越えて、
税金を有効に使っていただき、
経済界と共に、日本の進むべき未来をおぼろげでもいいので
示すことではないでしょうか?
以上、新年そうそう生意気なことを考えてしまったki-yoでした。
こんな硬いことをBlogに載せるのは年1回とします!!(笑)
1方向からの視点ですので、批判を招く事柄もあるでしょうが、
ご了承ください。